「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

香港の民主活動家, 周庭さん カナダに事実上亡命 SNSで声明

香港の民主活動家の周庭さんが27歳の誕生日にあたる12月3日、SNS上でカナダに事実上亡命したことを明らかにした。SNSに公表した声明で「現在カナダのトロントにいて、香港に戻らないことを決めた」としている。
周辺さんは、2019年の大規模な民主化要求デモなどでリーダー的な役割を果たし、日本をはじめとした海外のメディアにも民主化要求の情報発信の一端を担った。そのため2020年、違法な集会を扇動したとして禁錮10カ月の有罪判決を受けた。そして翌年出所した後も、警察への定期的な出頭を求められるなど政治的な発電を一切できない状態が続いていた。

アフガンの医療・農業支援の中村哲医師死去から4年 福岡で追悼

アフガニスタンで医療支援と農業復興に尽力した医師の中村哲さんが、アフガニスタン東部で凶弾に倒れてから12月4日で4年となる。福岡県大牟田市で2日、その功績を伝える展示がある文化施設の周辺に竹灯籠が並べられ、自宅で追悼行事が開かれた。中村哲さんの遺志を継ぎ、事業を続ける福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の関係者はじめ、県内外から集まった人たちが中村さんの遺徳をしのんだ。

レモンポップ 競馬チャンピオンズCを逃げ切り G1, 3勝目

ダート競馬の王者決定戦、第24回チャンピオンズカップ(1800mダート、15頭出走、G1)は12月3日、中京競馬場で行われた。1番人気に支持されたレモンポップ(坂井瑠星騎乗)が1分50秒6で優勝し、1着賞金1億2,000万円を獲得した。レモンポップは今年のフェブラリーステークス、地方競馬のマイルチャンピオンシップ南部杯(中央・地方交流戦)に続くG1,3勝目。坂井騎手、田中博康調教師いずれもこのレース初勝利。ダート界に新たなスターが現れた。
レモンポップは、このレースでは全く好走実績がなく不利と思われた外枠から逃げ戦法を取り、最初の直線で先頭に立った。道中、他馬と競る場面もなく、そのまま鮮やかに逃げ切った。1馬身1/4差の2着に、他馬とは全く違う脚色で猛追してきた12番人気のウイルソンテソーロ、さらに首差の3着に9番人気のドゥラエレーデが入った。

「非正規春闘」24年は”10%以上”賃上げ求める方針 実行委

非正規雇用の人たちが集まってそれぞれの勤務先に賃上げを求める、いわゆる「非正規春闘」について、実行委員会が12月4日、記者会見を開き2024年の春闘で「10%以上」の賃上げを求めていく方針を明らかにした。物価高騰が長引く中、生活の維持が難しい点を挙げ、「一律10%」の賃上げを求めて初めて行った今年の春闘の表現より強め、一層の賃上げを求めたいとしている。
同委員会のまとめによると、今年の春闘について、交渉した36社のうち16社で賃上げを実現している。

フィリピンとインドネシアで大規模地震・火山噴火 日本に被害なし

フィリピンとインドネシアで12月3日、大規模な地震と火山噴火があった。日本列島への津波などの影響が懸念されたが、フィリピン地震の影響で最大40cmの潮位が観測されたが、各地の港や海岸線で潮位に大きな変化はなく、被害はなかった。
日本時間3日午後7時36分ごろ、フィリピンのミンダナオ島付近を震源とするマグニチュード7.0の大きな地震が観測された。また、インドネシアのマラピ火山で日本時間の3日午後5時40分ごろ、大規模な噴火が発生し噴煙が上空1万5,000kmまで上がったという。

金沢市の初競りで寒ブリ「煌」1匹200万円の最高値

石川県金沢市で12月1日、寒ブリの初競りが開かれ、同県のブランドブリ「煌(きらめき)」の1匹に最高値200万円が付いた。地元のスーパー、どんたく(所在地:石川県七尾市)が落札した。
ブリは北海道から九州まで全国でとれるが、真冬の北陸産はとくに”脂のり”が良く上等とされる。今冬は平年を上回る漁獲量が見込まれている。

東京に「水素取引所」開設へ 小池知事がCOP28で表明

アラブ首長国連邦(UAE)で開催中の第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)で12月1日、東京都の小池百合子知事は東京に「水素取引所」を開設する構想を明らかにした。ドイツ政府や企業が設立した水素普及に取り組む財団、H2グローバルと連携し、具体的な準備や調整に着手したという。
取引所の開設時期やH2グローバルとの具体的な連携内容今後詰める。再生可能エネルギーでつくったグリーン水素を中心に取り扱い、環境に配慮した水素の市場形成を促す。

中国がEV電池材料「黒鉛」を輸出規制 日本9割を輸入依存

中国政府は12月1日、黒鉛(グラファイト)の輸出規制を発動した。黒鉛は電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の材料で、日本は輸入量の約9割を中国に依存している。今後、黒鉛の調達が滞る恐れもある。
これを受け、輸入する日本のメーカーは対応に追われている。当面は在庫で対応できるが、中国からの調達が止まれば早急に仕入先の変更・確保を迫られる。

23年流行語大賞は阪神・岡田彰布監督の「アレ(A.R.E.)」

今年最も話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」が12月1日発表された。年間大賞には38年ぶりの日本シリーズ制覇を果たしたプロ野球阪神の岡田彰布監督および数多くのファンの間で幅広く使われた、優勝を指す「アレ(A.R.E.)」が選ばれた。
トップ10には野球から「ペッパーミル・パフォーマンス」、IT業界を席巻した「生成AI」、「地球沸騰化」、「闇バイト」なども入った。