羽田空港アクセス線 工事予定地で「高輪築堤跡」石垣発見

東京都港区教育委員会などによると、「羽田空港アクセス線」工事予定地で国内初の鉄道の線路敷設のため、明治時代に築かれた「高輪築堤跡」の一部とみられる石垣が見つかった。これは同建設予定地で文化財などが確認するために2022年から2023年6月にかけて試験的に行った発掘調査の結果、分かったもの。田町の駅近くで高輪築堤跡の一部とみられる石垣が見つかったという。これを受け都教育委員会は10月、文化財保護法に基づき「埋蔵文化財包蔵地」に指定した。
高輪築堤は明治5年、新橋ー横浜間に開通した国内初の鉄道の線路を敷設するため、盛り土や石垣で築かれたもので、明治の文明開化を象徴する重要な遺構として国の史跡に指定されている。